お米の国ニッポン。それは遥か古(いにしえ)、神々の時代まで遡(さかのぼ)る。
・・・・・ 「天孫降臨(てんそんこうりん)」 ・・・・・
日本の最大神である天照大神(あまてらすおおみかみ)から地上(日本)を統治するようにとの命を受け、
孫のニニギノミコトが、天界の高天原(たかあまはら)から神々を引き連れ、地上(日本)に降り立った。
これにより、地上(日本)は平定され、実り豊かな国になっていくのだが、
その礎(いしずえ)に、稲作があったのは承知の通りである。
日本はお米とともに栄えたのだ。
ちなみに、ニニギノミコトの両親とも、豊作をもたらす神であり、
ニニギノミコトの名の意味は、「玉のように輝く農具を持ち、天地が豊かに賑わう神」だ。
また、ニニギノミコトの孫は初代天皇の神武(じんむ)天皇。数えて、今上(きんじょう)天皇は126代
となる。(今上天皇・・・現在の天皇)
その内女性の天皇は8名だが、何れも天皇の皇女で男系、女性天皇や母方が天皇の血筋を引く「女系天皇」が
即位した例はない。皇位継承には皇位とともに、三種の神器、【勾玉(まがたま)・鏡・剣】が継承されてきた。
これは正当な天皇であることを裏付ける神物の意味がある。
この三種の神器は天孫降臨に際して、天照大神からニニギノミコトに贈られたことが事の始まりである。
また、天孫降臨の際に、ニニギノミコトに同行した神の、天鈿女命(あめのうずめのみこと)は、
地上(日本)で一行の道案内をした猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)と結婚し、猿女君(さるめのきみ)と
姓が変わった。
これが、結婚後、夫の姓を名乗る事始めである。
以来、何千年もの間、我が国ではこの伝統が守られ続けてきた。
「所詮(しょせん)神話だろう」という勿(なか)れ。
イギリスの歴史学者アーノルド・J・トインビーはこう警鐘(けいしょう)を鳴らしていた。
「神話を忘れた民族は例外なく滅んでいる。」と。