~12月23日~
12月、年が明ければ平成も20年めに入る。
昭和天皇の崩御から20年。まさに光陰矢のごとし。
先日、受験生の合格祈願のために、天神の水鏡天満宮へ 参拝した。
この神社の南側(ラクロス福岡側)の鳥居の扁額の「天満宮」の文字は
11歳の小学生が書いたものであることをご存知だろうか。
しかもその子は鳥居の工事をした、石屋の息子でしかなかった。
明治時代の話である。
後にこの小学生は修猷館高校を卒業後東京大学へ進学。
そして外交官となった。
1936年2.26事件後、第32代内閣総理大臣に就任する。
福岡県出身唯一の総理大臣、広田弘毅(ひろたこうき)内閣の誕生である
しかし、時代は彼にとって皮肉な運命を背負わせた。
就任期間は一年に満たなかった。その間1937年に日中戦争勃発。
広田は戦争防止に尽力したが、軍部は戦争を拡大していった。
戦勝国が敗戦国を裁いた、東京裁判(極東軍事裁判)ではA級戦争犯罪人として逮捕されることになった。
裁判では、一切の弁解をしなかった広田弘毅。
戦争を進めた軍人らと共に処刑されたのは昭和23年12月23日のことである。
今月、平成に入っての国民の祝日、天皇誕生日も19回目を迎える。