10月25日、軍縮にとっての歴史的一ページが開いた。核兵器禁止条約の発行が決まった。
これをもって、核兵器による武力行使は国際法上違法となるのだが、
世界で唯一の核被爆国の日本は核兵器廃絶を訴える一方で、
「核軍縮は核保有国とともに段階的に進めるべきだ」として、
世界で唯一の核投下国のアメリカなどの核保有国とともに反対に回り、
未だこの条約を批准(国家として合意すること)していない。
今現在の核保有国は9ヶ国、
【アメリカ合衆国・中華人民共和国・イギリス・フランス・ロシアの5大国の他、
インド・パキスタン・朝鮮民主主義人民共和国】が保有を表明し、核実験を行っている。
当然この条約を批准している国はない。
しかも、5大国といえば、国連安全保障理事会の常任理事国だ。
(安全保障理事会は世界の平和と安全の維持を目的とした機関なのだが・・・。)
アメリカと旧ソ連(ロシア)が核開発競争を行っていた50年前でさえ、
旧ソ連が開発した核(水爆)の威力は広島に落とされた原爆の3300倍といわれている。
第一次世界大戦は4年で終戦、第二次世界大戦は2年で終戦、
次に大戦があれば・・・、一瞬で地球は吹っ飛ぶ。
戦後 75年。世界の指導者のほとんどは、「戦争を知らない子どもたち」だ。