大学入学共通テストを実施する独立行政法人「大学入試センター」が
今年度以降赤字に陥り、2024年度で約13億円の赤字が出ると
試算しているらしい。少子化による共通テストの志願者減が原因で、
「このままでは実施が困難になる」とのこと。
故に国に公的資金援助を求めることや、検定料等の引き上げも視野に
入れているのだということなのだが・・・。
どうもこの組織は経営改善という言葉を知らないみたいだ。
そもそも、少子化は今に始まったことではない。受験生が減少するならば、
それに見合った経営のスリム化をするのが常識。無駄な経費を洗い出し、
片っ端から切り詰めていく。場合によっては減給、役員自らの給与、賞与カットは当然。
これが中小零細のみならず一部上場企業を含めた一般企業の道理。
受験生減とはいえ、毎年 50万人からの検定料が得られるわけなのだから、
十分に黒字化はできるはず。
黒字化してもらわないと困るのだ。
我々塾人は毎年、この組織が準備した試験会場に教え子を送り出している。
そこで彼らはこの組織が用意した問題と戦う。人生をかけてだ。
だから、ちゃんとやってもらわないと困る。
さて、今年から始まった共通テスト。
国が目指す「思考力」「判断力」「表現力」を試すべく、問題文が長いのが特徴だ。
以下は総務省ホームページにある 「独立行政法人」とは、から引用
… (独立行政法人通則法)第2条 …
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この法律において「独立行政法人」とは、国民生活及び社会経済の安定等の
公共上の見地から確実に実施されることが必要な事務及び事業であって、
国が自ら主体となって直接に実施する必要のないもののうち、民間の主体に
委ねた場合には必ずしも実施されないおそれがあるもの又は一の主体に独占
して行わせることが必要であるもの(以下この条において「公共上の事務等」という。)
を効果的かつ効率的に行わせるため、中期目標管理法人、国立研究開発法人
又は行政執行法人として、この法律及び個別法の定めるところにより設立さ
れる法人をいう。
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一文で書かれた上の文、理解できただろうか。
共通テストでは「思考力」「判断力」「表現力」を土台にした、高速処理能力が求められる。