今や社会現象化した鬼滅の刃。
…時は大正時代、家族を鬼に殺され、唯一生き残った妹は鬼と化した。
その妹禰豆子を人間に戻すため、兄、竈門炭治郎は鬼退治の旅に出る。…
少年ジャンプに連載が始まったのは2016年そして最終回が2020年。
その間、干支は、申(サル)酉(トリ)戌(イヌ)亥(イノシシ)子(ネズミ)なのだが、
最初の3年はサル・トリ・イヌ・・・そう、桃太郎とシンクロする。
言わずもがな、桃太郎は鬼退治をするおとぎ話だ。
残りの干支、イノシシは伊之助(炭治郎の友)、ネズミは禰豆子。
更にこの漫画の聖地とされている太宰府の竈門神社は
太宰府天満宮の鬼門封じのために建立された神社だ。
この2つの神社を結んだ鬼門(北東)の先には筑豊がある。
筑豊といえば、かつて炭鉱で栄えた町だ。炭治郎とつながる。
もう一箇所聖地として注目を集めているのが、筑後にある溝口竈門神社。
今度は太宰府の竈門神社とこの神社を結んでみると大牟田・荒尾を通る。
この地域もかつては炭鉱の町。炭坑節で有名な三池炭鉱があった。
カマドに炭、できすぎた話だが事実だ。実際地図で確かめて欲しい。
確かに、炭と石炭は異なるが、石炭は黒いダイヤと呼ばれ、炭鉱は宝の山だった。
桃太郎は鬼退治ののち財宝を抱えて帰ってきた。
太宰府の竈門神社が鎮座する山は宝満山。宝で満たされた山。
劇場版「鬼滅の刃」は公開間もないが、早くも歴代映画興行収入の記録を更新する勢いだ。
コミックも全巻売り切れの書店が続出している。
炭治郎の背負子には、もはや禰豆子でなく財宝が眠っている。