福岡市の夏の風物詩として半世紀以上に渡り親しまれてきた大濠の花火大会。
終了して5年になる。終了の背景にあったのは、観覧者の過密。雑踏事故が
起こりかねないほどの状況があったそうだ。
今や日本一の人口増加を誇る福岡市。
この50年で72万人以上増加している。これは新たな市が14 誕生できるほどだ。
王ホークス 長嶋巨人で沸いた世紀末の日本シリーズからカウントしても、30 万人以上の増加だ。
どうりで、どこへ行っても混雑しているわけだ。
これほどまでに人口が増加しているわけだが、実は、福岡市の出生率はそこまで高くはない。
むしろ全国平均より低い値で推移している。また、福岡県の出生率は九州・沖縄では最下位である。
それではなぜ人口が増加しているのか。
福岡市の人口増加の要因は大きく分けて二つある。一つは企業を誘致した結果、雇用の創出が進み、
家族単位で人口が増えているということ。もう一つは、福岡市は全国でも有数の文教都市だということ。
この街には、毎年多くの若い世代の人口が流入している。
人口増で心配なのは、繁華街での雑踏事故と水の問題なのだが、福岡市の一日当たりの平均給水量は
この30年間で、ほぼ横ばいとなっている。渇水地域にあって、水の安定供給を実現している福岡市。
福岡市水道局の技術が世界トップクラスだということは意外に知られていない。