東大本郷キャンパスでの刺傷害事件に続き、スマホ撮影による試験問題流出、
そして数学の国語ばりの問題文の長さに悲鳴が上がった大学入学共通テスト。
先日大学入試センターより、その平均点の発表があった。得点減が予想された
数学Ⅰ、数学ⅠA以外にも生物基礎、生物、化学など7科目で、前身のセンター
試験を通じての過去最低点の更新となった。
センター試験が始まったのは1990年。つまり、32年間で一番難しい
テストであったといえる。ちなみに数学Ⅰの平均点は21.89点、数学ⅠAは37.96点、
いずれも100点満点。
~ 大学入試センターのホームページより ~
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大学入学共通テストは、大学に入学を志願する者の高等学校段階における
基礎的な学習の達成の程度を判定することを主たる目的とするものであり、
各大学が、それぞれの判断と創意工夫に基づき適切に用いることにより、
大学教育を受けるにふさわしい能力・意欲・適性等を多面的・総合的に評価・
判定することに資するものです。
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基礎的な学習の達成の程度を判定するテストで、平均点が20点、30点という
結果になっている。もはや目的がずれている。
問題作成スタッフは全員不合格としなければフェアでない。
人生がかかったテストで、そのような問題を出題された受験生はたまったものでない。
危惧するのは、この余波が高校受験にも押し寄せている現実だ。大学受験にせよ、
高校受験にせよ、受験生は多感な思春期真っ盛りの夢多き世代なのだ。
彼らから夢を摘まないで欲しい。努力した分だけ成果が上がるテストに。
誰も傷つけない、努力が報われる入試問題を願う。