平成最後の夏、暑かった。
連日の猛暑日。
そんな折、森元首相(現東京五輪・パラリンピック組織委員会会長)の
一言から始まったサマータイム導入案。
これを受けて、政府は検討に入ったということなのだが・・・
かつてGHQ統治下の日本に導入されていたサマータイム。
これを知る94歳のおじいさんは言う、「日本に合うわけなかろうもん。
睡眠不足の中での残業。いい思いではない。」とばっさり。
確かに、これが導入された戦後間もない昭和23年と現在では日本人の
余暇の楽しみ方は違う。ましてや企業にコンプライアンス(法令を厳密
に守ること)などなかった時代の話ではあるが、このおじいさんの言葉、
あながち、70年の時の移りの中での時代錯誤でもなさそうである。
というのも、現在欧州連合(EU)ではサマータイム廃止へ議論が活発化
しているというのだ。理由は睡眠障害等健康へ悪影響を及ぼすからだそうだ。
さて、森元首相に端を発した今回のサマータイム導入案、東京大運動会の
ために日本中を混乱させるのもどうだろうか。
2020年、マスコミ報道各社はオリンピック特集で盛り上がり、
以前サマータイム導入の議論があったことにも触れるだろう
「あれは遠い夏の日の幻」と。