師走。
12月を和風月名でそう呼ぶ。呼称は他にもある。
一年の最後の月ということから、
極月(ごくげつ・ごくづき)・・・何か怖そう!、
窮月(きゅうげつ)・・・お人形のイメージ!、
限りの月(かぎりのつき)・・・かっこいい!、どっかで使ってみたい!
また、一年を浄化する意味で、除月(じょげつ)・・・除夜と同じ考えか!
他にも、訪れる春を心待ちにする意味で、梅初月(うめはつづき)や
春待月(はるまちづき)・・・日本酒の銘柄になりそうな呼び方だ!
12月の異名をざっと挙げただけでもこれだけの言い方がある。
どの言葉も、日本人にしか理解できない趣があり、
日本人でもなるほどなと感心する言葉ばかりだ。
改めて日本語の奥深さに感心させられる。
師走。その最後の日を大晦日と呼ぶ。
・・・以降、お正月の歳時記を羅列・・・
日が明けて一月一日、新春・正月だ。・・・三日迄をそう呼ぶ。
ちなみに正月は大正月ともいう。対して小正月は十五日。
つまり大正月から小正月迄が正月なわけだ。
このことは現代日本人はほとんどが意識していない。
また、七日迄門松を飾るので、この期間を松の内という。
地域にもよるが、しめ縄もこの日迄飾るところが多いようだ。
太宰府で行われる神事、鬼すべも七日に行われる。
本来博多では、しめ縄は十五日の小正月迄飾る。
十一日には鏡餅を下げ食す、鏡割りが行われる。
正月。
何かと忙しい半月となる。
新年に希望を託す日本人の心がそうさせるのだろう。