平成三〇年を表す漢字は「災」。
確かに、自然災害に見舞われた一年だったように思う。
豪雨、台風、地震、噴火。そして、そこから露呈する人為的被害。
道路、河川の護岸・建築物等、国が定める基準通りだったのだろうか。
そう疑わしくなる光景をテレビは映し出していた。
年が明け、3日目となる昨夜も熊本で震度6の地震があった。
耐震偽装等での人災による被害が出てなければよいが・・・。
被害に遭われた方々にはお見舞いを申し上げます。
「天災は忘れた頃にやってくる。」と戒めたといわれるのは、
物理学者で随筆家でもあった、寺田寅彦。夏目漱石が英語教師として
赴任した熊本五高(現熊本大学)時代の教え子だ。
その寺田博士の言葉である。
「疑うがゆえに知り、
知るがゆえに疑う。」
動き出した、短き平成三十一年に希望を託そう。
「好きなもの
イチゴ珈琲花美人
懐手して宇宙見物」
寺田寅彦