突然の辞任表明だった。
「自民党が変わることを国民の前にしっかりと示すことが必要だ。
変わることを示す最も分かりやすい最初の一歩は私が身を引くことだ。
来たる総裁選挙には出馬しない」と。
令和3年に発足し、新しい資本主義を主要政策に掲げた岸田政権は3年で幕を閉じることになる。
9月後半に投開票が実施される自民党総裁選、事実上の新総理大臣選挙だ。
この総裁選、9名の立候補者中5名は世襲議員。
世襲が悪いというわけではないのだが、でも、なんだかなぁ。・・・
戦後の日本の首相36名中、世襲議員は12名で30%になる。
これを21世紀限定で調査すると、9名中6名が世襲議員(67%)
もっと精査して、自民党政権に絞れば、6名中5名(83%)、
小泉純一郎氏・安倍晋三氏・福田康夫氏・麻生太郎氏・岸田文雄氏だ。
現在、国会議員全体の世襲議員は約30%。これは、先進国では断トツ1位。
アメリカ、イギリスは約は7%、ドイツに至っては1%以下だ。(テレビ朝日のデータによる)
さて、自民党総裁選立候補者の世襲議員は、下馬評トップ2の石破氏・小泉氏。
そして河野氏・林氏・加藤氏の5名。
この自民党総裁選、日程としては9月27日に新総裁が決まり、
10月1日に国会で新総理大臣が指名される。
地盤と利権を引き継ぐ世襲議員。
日本は民主主義、自由主義国家だが、その頂点に、世襲の力が作用している。
日本国は、もはや「世襲主義」国家と揶揄せざるを得ない。