義修館の教育目的に「21世紀の世界にできるだけ多くの
できる人間を創造する」というものがあります。
『できる人間』とは『使える人間』のことです。
将来君たちが社会に巣立った時に、上司から
「あいつは使える!」と言われるようになることが私達にとって
一番嬉しいことなのです。そのためには、勉強だけができても
ダメです。周りの人たちに対する心遣いができるようにならな
ければなりません。
当然君たちは、まだ中学生です。自分の事しか考えられない、
もっと言えば、自分の事すら考えることができない人も多いの
ではないでしょうか。今はそれでもいいかも知れません。
しかし、将来君たちは社会に出ていかなければなりません。
早い人では高校卒業後、あと何年後ですか?
大学に進学する人でも社会に出るまでに 10年ありますか?
人は限られた時間の中で生きています。時間は無限ではない
のです。
例えば、高校卒業後就職する人がいるとしましょう。その人が
現在中学3年生、15歳であったなら、19歳では社会人と呼ば
れているのです。 この人の場合、社会人になるための準備期
間は3年半しか残っていないのです。 「働く」ということはその
道のプロの仲間入りをすることを意味します。プロの世界に入っ
て、まず君たちができることは何でしょうか。「立派に仕事をこな
す」ことではありませんよ。 入社1年目の人間に会社は期待な
んかしません。もちろん、言われた仕事をやるのは当たり前のこ
とですが、おそらく、『立派』にはできないと思います。
会社に入って君たちができることは、
①常に元気に明るくすること。
②呼ばれたら元気に「はい」と返事をすること。
③朝は「おはようございます。」と元気な声で言えること。
④帰る時は「お疲れ様でした。失礼します。」と明るく言えること。
⑤叱られても、ぶすくれない・・・・・・・
こんなものですよ。全然難しいことではありません。
それでは自分自身に問いかけてみて下さい。
「本当にこれらのことができているのか。」
これらのことは小学生時分から言われ続けてきたと思います。
何事にも言えることですが、『基本』が一番重要なのです。
『基本』無くして応用はあり得ません。
私たちは限られた時間の中で、『勉強』、そして『態度』を教えてい
きます。勉強だけ教える気はさらさらありません。
当然、勉強を通しての『態度』にはなるのですが。
心・知(智)・体、人を構成する3要素がバランスよくとれるように、
私たちは君たちを指導し続けます。