松井の説教部屋

    おもしろき こともなき世を おもしろく すみなすものは 心なりけり

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「行動は俺のもの、コメントは他のもの、俺の知ったことじゃない。」
                     「人生、片道切符よ!」

高等部

 ~日常を考える~

5月14日、参議院本会議で国民投票法案が成立した。

これで、日本国憲法が成立以来60年、国の最大法規として一度も変えられることがなかったが、

この法案により憲法改正の法的整備が整った。

施行は3年後、早くて平成23年秋だという話もある。

さて、中学生諸君、3年後そして、平成23年君たちは何歳だろうか。

現在14歳として、3年後17歳。

国民投票の投票権は、満18歳以上が有するのだ。

親の保護下で、何ら世の中の出来事を知らずして、投票権を行使するのだけはやめて欲しい。

まだまだ時間はある。

受験勉強も大事だが、もっともっと極々当たり前の日常に目を向けてくれ。

両親が共働きであればその事実を直視すればいい。

そこから、なぜ共働きなのかを考えるのだ。

そこに疑問をぶつけることでその理由が見えてくる。

そこで見えてきたものこそが社会なのだ。

君たちが、ごく普通に生活している家族という単位の中にこそ社会は存在するのだ。

マスメディア(テレビやインターネットなど)の溢れ出る情報に惑わされてはいけない。

ニュースが非日常であることを知らなければならない。

~「がんばれ島国 ~世界地図より~」~

五月晴れの空の下、福岡市内の中学校で体育祭が行われた。

北九州市では、光化学スモッグ注意報が発令され、市内全小学校での体育祭が中止された。

この光化学スモッグは、中国大陸の工場の汚染物質だといわれている。

今中国は急速に工業化が進み、経済力が上昇し、それに伴い生活水準が向上している。

私は昨年ヨーロッパに行き、衣料品を中心に「made in china」のタグがあふれていることに驚いた。

まさしく今や中国は世界の工場と言える。

かつての日本は、安い労働力で輸出を増やし経済大国と呼ばれるまでになった。

まさしく今、中国がその役割についている。

日本の中高生がブランドの服を着、携帯片手に街を歩けるのも、安い賃金で働く労働者がどこかにいる

からである。

中国も経済力・生活レベルが上がれば、人件費も上がる。いつまでも我々は、その恩恵を受けられない。

ましてや、日本の10倍の人口である。

農林水産物・石油等の燃料、日常生活のありとあらゆるモノの国際争奪戦がはじまろとしている。

諸君、世界地図を見て欲しい。

この小さな島国日本が国際競争で生き残るためには何をすべきか。

「知」(「智」)が必要なことに気づいて欲しい。

 ~「二度とない人生だから」~

5月3日は憲法記念日、日本国憲法が発布されて60年めとなる。

今、国会では憲法改正の論議が盛んである。わが国の憲法はこの間、一言一句修正されていない。

「世界に誇る平和憲法を今更改正する必要はない。」という意見と

「憲法の一部が時代遅れ。」

とする意見がぶつかり合っている。

国会議員の先生達には日本にとって、世界にとって、一番良い選択をして欲しい。

ここに一遍の詩を紹介しよう。

坂村真民「二度とない人生だから」

二度とない人生だから
一輪の花にも
無限の愛を
そそいでゆこう
一羽の鳥の声にも
無心の耳を
かたむけてゆこう

二度とない人生だから
一匹のこおろぎでも
ふみころさないように
こころしてゆこう
どんなにか
よろこぶことだろう

二度とない人生だから
一ぺんでも多く
便りをしよう
返事は必ず
書くことにしよう

二度とない人生だから
まず一番身近な者たちに
できるだけのことをしよう
貧しいけれど
こころ豊かに接してゆこう

二度とない人生だから
つゆくさのつゆにも
めぐりあいのふしぎを思い
足をとどめてみつめてゆこう

二度とない人生だから
のぼる日 しずむ日
まるい月 かけてゆく月
四季それぞれの
星々の光にふれて
わがこころを
あらいきよめてゆこう

二度とない人生だから
戦争のない世の
実現に努力し
そういう詩を
一遍でも多く
作ってゆこう
わたしが死んだら
あとをついでくれる
若い人たちのために
この大願を
書きつづけてゆこう