ポツダム宣言は全13条からなる、アメリカ・中国・イギリスが共同で出した、
日本への無条件降伏を求める最終通達です。(この三国は当時日本と戦争をしていた主要国です。)
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①アメリカ・中国・イギリスは、日本が戦争を終結させるチャンスを与える。
②連合国は日本が戦争を終結させるまで徹底的に戦う。日本国に対し、最終打撃を与える。
③連合国の軍事力で、日本軍と日本国を壊滅させる。
④日本は軍国主義を捨てる決意をせよ。
⑤我々の条件は以下の通りである。
⑥日本国民をだまし、過ちを犯した権力や勢力は永久に排除する。
⑦日本が新しい秩序を構築し、戦争する能力が消滅したと確証するまで占領する。
⑧日本の主権は、北海道、本州、四国、九州及び連合国が決定する諸小島に限る。
⑨日本国軍隊は完全に武装を解除し、その後は平和かつ生産的に生活するチャンスが与えられる。
⑩我々は、日本人を奴隷化したり日本国民を滅亡しようとは考えていない。
だが、戦争犯罪人は処罰されなければならない。
また、日本政府は民主主義が復活するために、言論、宗教及び思想の自由、基本的人権の尊重を
確立しなければならない。
⑪日本は経済の復興が許される。但し、再軍備に関係する産業は除外する。
⑫前記の諸目的が達成され、日本国民の自由意思で、平和的な政府が樹立されたならば占領は解除される。
⑬我々は日本国政府が速やかに、日本軍の無条件降伏を宣言し、その行動について、十分に保障することを求める。
これ以外の選択は、日本国の壊滅があるだけである。
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7月26日に決定されたこの宣言を日本政府は黙殺した。
黙殺を拒否と判断したアメリカは10日もたたぬ8月6日、広島に原子爆弾を投下した。
※ポツダムはドイツの首都ベルリン近郊の都市。
この地で、ポツダム宣言の内容等が決められた。⇒ポツダム会談