きょう、郵便局へ行った。
およそ郵便局とは思えないくらい明るい声で「いらっしゃいませ。」、
瞬間、民営化されたことを実感した。
郵政民営化は 、 小泉内閣当時 、 行政改革の本丸(中心)であった。
衆議院の「郵政民営化解散」というのもあった。
あれから数年で、 本当に株式会社になってしまった。
従業員二四万人の超巨大企業が誕生したのだ。
小泉内閣を踏襲した安倍内閣は、度重なる大臣らの不祥事で総辞職。 ついこの間の話だ。
皮肉にも自ら提唱した再チャレンジ。これを最も必要とするはめになった。
そして、 福田政権。 今後日本はどう変化して行くのだろう。
年金問題・格差社会 ・・・・教育問題も、中教審( 中央教育審議会 )で様々な議論がなされている。
これにより 、 ゆとり教育も見直される。 教育水準の低下を改善するのはもっとものことだが、そうした
のは誰だ!
国に振り回される子供たち。
当てのない改革なら御免だ。
ロシアの作家チェーホフの短編小説 「 ワーニカ 」 の話をしよう。
ワーニカは田舎生まれの子供。
町の靴屋で小僧(店で雑用として使われる年少の子供) として住みこんでいる。
仕事は厳しく、友達もいない。
いつも泣いてばかりいる。
ワーニカは孤独だった。
クリスマスの前夜、彼は生まれて初めて手紙を書く。
田舎の祖父に救いを求めるために。
「やさしいおじいさん、僕を可哀そうだと思ったら、つれに来て下さい。でなきゃ、僕は死んでしまう。・・・」
手紙を書き終わったワーニカは、封筒にただ「田舎のおじいさまへ 」と だけ書いてポストへ入れた。
彼は田舎の住所を書くことができなかったのである。
ワーニカの祈りを込めた手紙は祖父のところへ届くことはなかった。
宛先のない郵便物は届かない。
政治家の皆様へ
「宛先をはっきりと書いた改革を期待します。」
郵政民営化元年十月一日