十月二五日、伯父の命日であった。
伯父は七四年前、フィリピン沖で戦死した。
俗にいう、レイテ沖海戦。
古い話である。
そんな時代、日本統治下の朝鮮半島から日本本土に徴用され、
過酷な労働を強いられた人達がいた。
昨日十月三〇日、
韓国の最高裁がそんな元徴用工への賠償を日本企業に命じる判決を下した。
戦後の歴史を紐解けば、五十数年前に締結された日韓基本条約・日韓請求権・
経済協力協定でこの問題は解決済みのはずである。
日本はとっくに賠償責任を果たしている。その賠償による経済援助により、
今日の発展があったのではないのか。植民地問題にしても政治的解決の上に、
国交正常化が実現したはずなのだが。
元徴用工の方々のケアは、韓国政府がすべきことである。そのための賠償だったのだから。
きょう十月三一日、
戦争を知らない子どもたちは、どこぞの国の風習を勘違いし、仮装して渋谷でバカ騒ぎをしている。
日本はその国と戦争をし、その国の統治下にあった昔などなかったかのように。