時は明治、都市には鉄道が敷かれ、
郵便、電信・電話といった通信網も整備され、
人・モノ・情報そして、コミュニケーションの遠隔移動をも可能となった。
文明が開化する中、人・モノ・カネ・情報は都会に集中し、
都会は更なる文化を生み出した。
大正・昭和・平成・令和と、
時代は変わっても発展すべき場所、繁盛すべき店、
いずれの空間も人で賑わっていることがその証とされた。
いわゆる、「密」であることが重要だった。
今、その価値観は変わった。
「密」を避けなければならないのだ。
人が集中してはいけないのだ。
臨時休校していた学校は分散登校をすることで再開し、
一部であるが、企業の社員は密集する通勤時間帯を避けての
分散出社を行っている。
それぞれが行う、生きる工夫。
私たちが闘う見えない敵、新型ウイルス。
奴らをかわしながら生き延びなければならない。
今、私たちの生活にはノートパソコンやスマートフォンがある。
これらがない生活は想像できない。
インターネットの高速化でほとんどのものが遠隔操作できるようになった。
次世代通信といわれる5G はもう目の前だ。
生きる工夫の一つ、オンライン授業やリモート会議、リモートワークは「密」を
回避できる。
明治から百五十年、IT 革命といわれて久しいが、
この通信技術は私たちの生活を根底から変えている。
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明治コソコソ噂話・・・ 明治時代、電話が日本 に普及し始めた頃、
コレラが世界的に大流行していました。
当時の日本人は、コレラが電話を通して感染すると信じ込んでいて、
電話のベルが鳴っては逃げ出し、
電話線の下を横切る時も扇子で頭を隠していたそうです。