松井の説教部屋

    おもしろき こともなき世を おもしろく すみなすものは 心なりけり

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「行動は俺のもの、コメントは他のもの、俺の知ったことじゃない。」
                     「人生、片道切符よ!」

義修館通信コラム

108

11月25日、今日は県模試の日である。期末ボケを解消する意味でも、

絶好の模試日と言っていい。  それだけではなく、今日は公立高校

入試カウントダウン108日。

「108]という数字は、仏教では人間の煩悩(ぼんのう)の数を表す。

煩悩とは、人間の心身をわずらわさせ、悩ませる一切の”迷いの心”

を意味する。

目標は立てたものの、口先ばかりで何もしてこなかった者は、

日々近づく現実に直面し、ひれ伏してはいないだろうか。

その者たちに問う。  

 「何故そうなったのか?」

答えは簡単である。日々、選択を誤り続けたのである。

勉強するかしないか。その選択に、楽な方を選んだのである。

 ”煩悩”に負けたということだ。

楽な道を選んで、その結果何を残してきたのだろう。

きっと、何一つ残っていないのではないか。

「黄昏(たそがれ)の砂浜は歩きづらいが、振り返ると

波うちぎわに自分の足跡が・・・・自分だけの足跡が・・・・

一つ一つ残っている。アスファルトの道は歩きやすいが、

そこに足跡など残りはしない。」
           
              遠藤周作(作家:故人)の著書より

ちなみに、遠藤周作はカトリック(キリスト教)であった。

~2本の腕~

「突発性拡張型心筋症」 という病気を知っていますか。

心臓の筋肉が衰え、血液を送り出せなくなる原因不明の難病です。

今、僕達の義修館がある同じ町の青年がこの難病と闘っています。

以下、九月二七日の西日本新聞より転記

 ※        ※       ※

 重い心臓病病を患い、米国での心臓移植手術を希望

する福岡市西区の宇野純平さん(二二)を支える会のメ

ンバーが二十六日、県庁で記者会見し、一億円を目標

に募金を呼び掛けた。

二年半前に突然発病し、 人工心臓を付けたまま入院生

活を続ける宇野さんは「絶対に助かって帰ってくるのが

今の僕の目標です。」 というメッセージを寄せた。
 
小学校からサッカーを始めた宇野さんはスポーツマンだ

ったが、県立博多青松高校通信制在学中の二〇〇五

年四月、突然の高熱と嘔吐で入院。肝不全や呼吸困難

であと八日の命と宣告され、九州大病院に転院。

             略

助かる方法は心臓移植しかないといい、人工心臓を

つけて臓器提供待ったが、既に二年半が経過。

             略

地域の人たちや保育園、小中学校の先生や同級生

らが今年六月、「海外心臓移植を目指す純平君を支

える会」を発足した。手術費や渡航費、滞在費などの

経費は一億円。

             略

           記事終わり

世界中で愛された女優オードリー・ヘップバーンの言葉です。

「大人になったらあなたも気が付くだろう・・・

私達には2本の腕があることを,

       一本は自分自身のために

もう一本は誰かを支える為にあるということを」

      募金箱は義修館にも用意しています。

~手紙~

 

きょう、郵便局へ行った。

およそ郵便局とは思えないくらい明るい声で「いらっしゃいませ。」、

瞬間、民営化されたことを実感した。

郵政民営化は 、 小泉内閣当時 、 行政改革の本丸(中心)であった。

衆議院の「郵政民営化解散」というのもあった。

あれから数年で、 本当に株式会社になってしまった。

従業員二四万人の超巨大企業が誕生したのだ。

小泉内閣を踏襲した安倍内閣は、度重なる大臣らの不祥事で総辞職。 ついこの間の話だ。

皮肉にも自ら提唱した再チャレンジ。これを最も必要とするはめになった。

そして、 福田政権。  今後日本はどう変化して行くのだろう。

年金問題・格差社会 ・・・・教育問題も、中教審( 中央教育審議会 )で様々な議論がなされている。

これにより 、 ゆとり教育も見直される。 教育水準の低下を改善するのはもっとものことだが、そうした

のは誰だ!

国に振り回される子供たち。

当てのない改革なら御免だ。

ロシアの作家チェーホフの短編小説 「 ワーニカ 」 の話をしよう。

ワーニカは田舎生まれの子供。

町の靴屋で小僧(店で雑用として使われる年少の子供) として住みこんでいる。

仕事は厳しく、友達もいない。

いつも泣いてばかりいる。

ワーニカは孤独だった。

クリスマスの前夜、彼は生まれて初めて手紙を書く。

田舎の祖父に救いを求めるために。

「やさしいおじいさん、僕を可哀そうだと思ったら、つれに来て下さい。でなきゃ、僕は死んでしまう。・・・」

手紙を書き終わったワーニカは、封筒にただ「田舎のおじいさまへ 」と だけ書いてポストへ入れた。

彼は田舎の住所を書くことができなかったのである。

ワーニカの祈りを込めた手紙は祖父のところへ届くことはなかった。

宛先のない郵便物は届かない。

政治家の皆様へ

「宛先をはっきりと書いた改革を期待します。」

郵政民営化元年十月一日

~夏、それから~

 

夏が終わった。

受験生にとっては、入試までのカリキュラムが半分終わったことを意味する。

繰り返し使ってきた言葉、「夏を制す者は入試を制す」この意味は「入試を制さない者は

夏を制さない」という言葉を導く。

後悔しても無駄である。時間は戻っては来ない。

過去に反省し、今日を起点に再出発するしかない。

夏の甲子園、高校野球、佐賀北高校の活躍は素晴らしかった。

公立高校でありながらの優勝。

劇的な満塁ホームラン。 私たちには彼らの栄光しか見ることができない。

しかし、私たちの見えないところで佐賀北野球部は、努力を怠ることなく、

日々の苦しい練習に耐えてきたのだ。

365日、全国制覇という一瞬の喜びのために。

「目標を持つ」とはそういうものだ。 勝つための準備、準備、準備。努力、努力、努力。

そして栄光は一瞬。

その一瞬に全てをかけるから美しいのだ。 一日一日を積み重ねたものが計り知れないパワーを生む。

忍耐力技術、自信・・・。

9月になった。あと3ヶ月で師走がやってくる。

時間は去り行く。

 ~長崎の鐘~

「原子ってどのくらいの大きさね?」四年生の誠一が尋ねる。

「とても小さいものだ。球の形をしているものとすれば、その直径は約一億分の一センチだね。」

「核ってどんなもの?」

「葡萄の中に種が集まっているだろう。あんなものさ。 原子核には中性子という粒と陽子という粒とがある。

陽子は電子をもっているが、中性子は電子をもっていない」

「原子が爆裂するとどうなる?」

「この中性子や陽子の一部がなくなって、その代わりに猛烈な力ができる。そしてそれが強い勢いで噴出すんだ。

その力で工場も家もぺしゃんこになったものさ。それから中性子なども一緒に吹き飛ばされてくる。

それが人間の身体に突っ込んでいろいろな原子病を起こしたんだ」

「原子は爆弾のほかに使いみちはないの?」

いいえ、あるとも。こんな一度に爆発させないで、少しずつ、連続的に、調節しながら破裂させたら、

原子力が汽船も汽車も飛行機も走らすことができる。

石炭も石油も電気もいらなくなるし、大きな機械もいらなくなり、人間はどれほど幸福になれるかしれないね」

「じゃ、これからなんでも原子でやるんだなあ」

「そうだ、原子時代だ。人類は大昔から石器時代、銅器時代、鉄器時代、石炭時代、石油時代、電気時代、電波時代

と進歩してきて、今年から原子時代に入ったんだ。 誠一も茅乃も原子時代の人間だ」

原子時代、原子時代と呟いていたいた子供も眠る。 ちろちろ虫頭の下で鳴いている。

人類は原子時代に入って幸福になるであろうか? それとも悲惨になるであろうか? 神が宇宙に隠しておいた原子力

という宝剣を嗅ぎつけ、捜し出し、ついに手に入れた人類が、この両刃の剣を振るっていかなる舞を舞わんとするか?

「長崎の鐘」 永井 隆 著より

 ~日常を考える~

5月14日、参議院本会議で国民投票法案が成立した。

これで、日本国憲法が成立以来60年、国の最大法規として一度も変えられることがなかったが、

この法案により憲法改正の法的整備が整った。

施行は3年後、早くて平成23年秋だという話もある。

さて、中学生諸君、3年後そして、平成23年君たちは何歳だろうか。

現在14歳として、3年後17歳。

国民投票の投票権は、満18歳以上が有するのだ。

親の保護下で、何ら世の中の出来事を知らずして、投票権を行使するのだけはやめて欲しい。

まだまだ時間はある。

受験勉強も大事だが、もっともっと極々当たり前の日常に目を向けてくれ。

両親が共働きであればその事実を直視すればいい。

そこから、なぜ共働きなのかを考えるのだ。

そこに疑問をぶつけることでその理由が見えてくる。

そこで見えてきたものこそが社会なのだ。

君たちが、ごく普通に生活している家族という単位の中にこそ社会は存在するのだ。

マスメディア(テレビやインターネットなど)の溢れ出る情報に惑わされてはいけない。

ニュースが非日常であることを知らなければならない。

~「がんばれ島国 ~世界地図より~」~

五月晴れの空の下、福岡市内の中学校で体育祭が行われた。

北九州市では、光化学スモッグ注意報が発令され、市内全小学校での体育祭が中止された。

この光化学スモッグは、中国大陸の工場の汚染物質だといわれている。

今中国は急速に工業化が進み、経済力が上昇し、それに伴い生活水準が向上している。

私は昨年ヨーロッパに行き、衣料品を中心に「made in china」のタグがあふれていることに驚いた。

まさしく今や中国は世界の工場と言える。

かつての日本は、安い労働力で輸出を増やし経済大国と呼ばれるまでになった。

まさしく今、中国がその役割についている。

日本の中高生がブランドの服を着、携帯片手に街を歩けるのも、安い賃金で働く労働者がどこかにいる

からである。

中国も経済力・生活レベルが上がれば、人件費も上がる。いつまでも我々は、その恩恵を受けられない。

ましてや、日本の10倍の人口である。

農林水産物・石油等の燃料、日常生活のありとあらゆるモノの国際争奪戦がはじまろとしている。

諸君、世界地図を見て欲しい。

この小さな島国日本が国際競争で生き残るためには何をすべきか。

「知」(「智」)が必要なことに気づいて欲しい。

 ~「二度とない人生だから」~

5月3日は憲法記念日、日本国憲法が発布されて60年めとなる。

今、国会では憲法改正の論議が盛んである。わが国の憲法はこの間、一言一句修正されていない。

「世界に誇る平和憲法を今更改正する必要はない。」という意見と

「憲法の一部が時代遅れ。」

とする意見がぶつかり合っている。

国会議員の先生達には日本にとって、世界にとって、一番良い選択をして欲しい。

ここに一遍の詩を紹介しよう。

坂村真民「二度とない人生だから」

二度とない人生だから
一輪の花にも
無限の愛を
そそいでゆこう
一羽の鳥の声にも
無心の耳を
かたむけてゆこう

二度とない人生だから
一匹のこおろぎでも
ふみころさないように
こころしてゆこう
どんなにか
よろこぶことだろう

二度とない人生だから
一ぺんでも多く
便りをしよう
返事は必ず
書くことにしよう

二度とない人生だから
まず一番身近な者たちに
できるだけのことをしよう
貧しいけれど
こころ豊かに接してゆこう

二度とない人生だから
つゆくさのつゆにも
めぐりあいのふしぎを思い
足をとどめてみつめてゆこう

二度とない人生だから
のぼる日 しずむ日
まるい月 かけてゆく月
四季それぞれの
星々の光にふれて
わがこころを
あらいきよめてゆこう

二度とない人生だから
戦争のない世の
実現に努力し
そういう詩を
一遍でも多く
作ってゆこう
わたしが死んだら
あとをついでくれる
若い人たちのために
この大願を
書きつづけてゆこう

~「春」・美しく生きよう~

三月二十日、福岡県公立高校の合格発表があった。

掲示板の中の受験番号と対面し、喜ぶ顔は美しい。

対照的に肩を落とし、悲しむ姿も又美しい。 みんな、がんばってきたのだ。

四月、開花宣言騒動をよそ目に咲き誇る桜の木々。

ピンク色の花びらは見る者の心を癒す。しかし2週間程度でその役目を終える。

あの華麗なるピンク色は一年もの準備をかけてきた桜の根の色であり、幹の色であり、

枝の色であり、栄養分が流れる道管、師管、葉脈の色であり、細胞一つ一つの色なのだ。

一時も休むことなく僅かな時間のために完全燃焼する桜。 だから私たちは桜の色に魅了され、心和ませられる。

私たち人間もそうありたい。

一所懸命・一生懸命でいよう。 そうすれば、きっと美しく生きられる。

「我を美しく」と書いて『義』・・・高杉晋作